[BOOKデータベースより]
天皇はなぜ「武士の時代」といわれる中世を生き延びたのか―その答えは「院政」にある。「院政」とはたんに、皇位をしりぞいたのちも前天皇が影響力を保ちつづけたといった単純な政治的事件ではない。それは律令体制が完全に崩壊した中世にあって、国家財政を支えた唯一の経済基盤である「荘園」を、「家産」として「領有」した天皇家の家長「治天の君」が、日本最大の実力者として国政を牛耳った統治システムだった。本書は、摂関家・将軍家・寺社勢力とも対抗し、「権門勢家」のひとつとしてたくましく時代を生き延びた中世皇室の姿を、実証的に明らかにした渾身の力作。
序章 院政とは何か
第1章 日本の荘園はなぜわかりにくいのか
第2章 「権門体制論」とは何か
第3章 さまざまな権門
第4章 院政はなぜ続いたか
終章 中世はいつ始まったか
「院政」とは、天皇家が「中世王権」に変貌した姿である。本書では、摂関家・将軍家・寺社勢力とも対抗し、「権門勢家」のひとつとしてたくましく時代を生き延びた中世皇室の姿を、実証的に明らかにする。
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天皇はなぜ「武士の時代」、中世を生き延びたのか。「日本史上最大の謎」といわれる疑問に斬新な光を当てた、中世皇室論の決定版。