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- 死の淵より
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- 価格
- 1,320円(本体1,200円+税)
- 発行年月
- 2013年01月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784062901857
[BOOKデータベースより]
死を怯える詩、生死の深淵を凝視する詩、若き命にエールを送る詩、自らの生を肯定する詩―。激動の時代に大いなる足跡を残した“最後の文士”が、人生の最後に到達した、珠玉の詩群。時代を超えた人間の真実がここにある。野間文芸賞受賞。
死の淵より(死者の爪;三階の窓;ぼくの笛;帰る旅 ほか)
「死の淵より」拾遺(おそろしいものが;この埋立地;心のけだもの;心の部屋 ほか)
「わが埋葬」以後(奴の背中には;まだでしょうか;揺れるブランコ;醜い生 ほか)
つめたい煉瓦の上に/蔦がのびる/夜の底に/時間が重くつもり/死者の爪がのびる(「死者の爪」)。死と対峙し、死を凝視し、怖れ、反撥し、闘い、絶望の只中で叫ぶ、不屈強靱な作家魂。醜く美しく混沌として、生を結晶させ一瞬に昇華させる。“最後の文士”と謳われた高見順が、食道癌の手術前後病床で記した絶唱63篇。野間文芸賞受賞作。
食道がんに冒され死に直面しながら、自らの生を透徹した眼差しで見つめ、文学的営為の限りを尽くし至高の韻文へと昇華させた、絶唱。
野間文芸賞受賞。
※本書は、1993年2月刊、講談社文芸文庫『死の淵より』を底本としました。
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