[BOOKデータベースより]
飢餓の大地に生きる人びとの語り継がれる記録から、東北人の実像に迫る。歴史に学ぶ、東北の未来。
第1部 東北の隠れた先人たち(もう一つの東北人論―東北はどんな人を生み出したか;飢餓の風土の生きて―天文山前原寅吉;語り継がれた東北の人びと―保阪嘉内・宮沢賢治・前原寅吉;賢治の国柱会とベジタリアン大祭―国境を越える構想)
第2部 東北日本の近代史(東北史への視点―先住民の文化から;地震・津波の一世紀―東北被災史;日本民衆史の北限と南限―内なる差別構造;新たな民衆像の創出を―民衆史研究の意義)
第3部 民俗誌を現代にいかに生かすか(優しい東北の山の人びと―マタギとともに;水俣川流域の民俗誌―胸を打つ無名者の証言;庶民のこころと情報革命;秩父事件への小さな疑問から;秋田事件の再評価をめぐって―自由民権運動の志に学ぶ)
第4部 東日本大震災に思う(3・11から何が変ったか;内部被曝の怖ろしさ―ヒロシマとフクシマと水俣)
宮沢賢治から無名の先人まで、東北で語り継がれてきた人々の姿を軸に、東北土着の歴史を浮かびあがらせる。民衆史の第一人者が、東北復興の思いを込めて編んだ、東北民衆史の決定版。
宮沢賢治から無名の先人まで、東北で語り継がれてきた人々の姿から描く東北土着の歴史。民衆史の第一人者による東北民衆史の決定版。