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[BOOKデータベースより]
熾烈な労使対立、経営トップの不協和音、怪文書、スキャンダルの捏造、社長の“詫び状”、労組幹部の裏切り…。その行き着く先が外資への身売りだった。そして復活。本書は「日産帝国衰亡史」である。
誰が会社を壊したのか
[日販商品データベースより]崩壊の前兆
「一年を十月で暮らす自動車屋」
幻に終わったアメリカ現地生産
哀れなガラクタプロジェクトの末路
竜頭蛇尾のVW提携
英国進出、ダボハゼの総仕上げ
暗礁に乗り上げる
“鉄の女”サッチャー首相来日
会社は誰のものか〔ほか〕
"いまのゴーンCEO率いる日産は知っていても、かつて日本の名門企業だったころの日産を知るひとも少なくなりました。「スカイライン」「サニー」「フェアレディZ」と名車を次々と世に出し、企業人気ランキングでも必ず上位に入っていたほどの優良企業でした。その栄光ある日産が潰れてしまったのはなぜなのか。その「消されてしまった歴史」を当事者取材を丹念に重ね、まさに屈辱の歴史、「消せない過去」を掘り起こしたのが本書です。それはたった一人の経営者の戦略ミスでした。彼の名は石原俊。190センチ近くの巨漢で容貌するどく、メディアに人気の経営者でした。トヨタを追い越せと大号令を掛け、手当たり次第に海外進出を繰り広げ、英国への工場進出を図ります。その豪腕経営者に待ったをかけたのが、川又克二会長と労組トップの塩路一郎でした。英国に進出すれば日産は経営危機に陥る、この強い危機感で二人は石原社長と対峙します。両者は血みどろの激突を繰り返し、時の総理側近をも巻き込むかたちで、一大スキャンダルへと発展していきます。結果,石原が勝ち、塩路は会社を去ります。アメリカ進出こそ急務であったはずが、なぜ英国に進出してしまったのか。我々はその後に日産がどうなったか、すでに知っていますが、当時メディアはこぞって石原体制を賛美していたのです。ひとりの経営者が戦略を誤り、独裁体制を敷いて暴走したら、どんな優良企業も潰れてしまう、かつての日産は経営の「失敗の本質」を示す格好の教材となるでしょう。そして、いかにルノーに呑み込まれたのか、その海外での舞台裏を明らかにするともに、ゴーンの経営手腕の限界を見抜いていきます。本書は、ホンダ、トヨタに続く著者の自動車三部作の完結編となります。"