[BOOKデータベースより]
「おまえは自分のいく道がわからないのだろう。それを探しにいくのさ」不思議な白い馬に導かれた少年は、馬の背中に乗り、空高く舞い上がり…。東山魁夷の名画と、遺した言葉から織りなされる物語。「白い馬」が初めて登場した作品「緑響く」から40年。東山魁夷研究の第一人者が描く、その「詩と真実」とは―。巻末には解説と実作品も掲載。
[日販商品データベースより]主人公の少年は、池のほとりであったふしぎな白い馬に導かれるままに、アルプスをこえ、オーストリアの美しい街を旅します。そして、ザルツブルグにたどりついたとき、白い馬は、「わたしはこの街で生まれた」と告げます。主人公を芸術の道に導く白い馬とは……。名画を読む絵本。
日本画家である東山魁夷さんの作品を、いわさきちひろさんの息子である松本猛さんが物語風に構成、
文章を添えた作品。
あとがきにもありますが、東山魁夷さんの作品には、モーツァルトの影響があるとのこと。
ドイツやオーストリアの風景の絵が、ストンとストーリーに溶け込みます。
東山魁夷館の館長もされて、研究書もある松本猛さんだからこそ、
紡ぎだされるストーリーが素敵なハーモニーでした。
「ぼく」という主人公が、幻想的な森で出会った白い馬に導かれ、ヨーロッパの風景の中を旅し、
自分探しをするのです。
絵本ですが、大人向けの重厚な作品です。
東山魁夷ファンとしては、作品の一解釈として、興味深かったです。(レイラさん 40代・兵庫県 男の子20歳、男の子17歳)
【情報提供・絵本ナビ】