[BOOKデータベースより]
西郷古典学の端緒となった茂吉体験の意味を、歌の言葉の深部でとらえる晩年の傑作『斎藤茂吉』、歌謡に直に対面し全身で享受する愉楽を示す名著『梁塵秘抄』を収録。
梁塵秘抄(梁塵秘抄の歌;梁塵秘抄覚え書)
斎藤茂吉(「みちのくの農の子」茂吉―古代と近代の重層;「狂人守」の悲しみ;恋歌「おひろ」;挽歌「死にたまふ母」;二重性の世界;茂吉の写生論―「自然・自己一元の生」を写す;茂吉と人麿―ディオニュソス的ということ;「聖なるもののリビドー」をめぐって;茂吉に笑いあり;歌の円寂(?))
戦後最大の古典学者の仕事を集成する。本巻は、西郷古典学の端緒となった茂吉体験の意味を、歌の言葉の深部でとらえる晩年の傑作「斎藤茂吉」、歌謡に直に対面し全身で享受する愉楽を示す名著「梁塵秘抄」を収録。