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- 八つ花ごよみ
-
- 価格
- 539円(本体490円+税)
- 発行年月
- 2012年05月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784101213453
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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「感動した本・映画・音楽」レビューコメント
八つの短編集ながらどの作品も感動します。短編ごとに“花”が添えられ作品に美しさを醸し出してくれます。私が特に感動したのは「路ばたのききょう」「海辺橋の女郎花」「西應寺の桜」の三作品で、どれも妻が呆け(認知症)や脳出血で重篤な状態になった老夫婦の話です。登場する夫婦の愛の強さに感心させられます。妻を献身的に介護する夫の姿に感動し、「西應寺の桜」では言葉を失った妻が桜を見て流す一筋の涙はついもらい泣きしてしまいました。 自分に近い世代であるということも作品へ感情移入させられてしまうのでしょう。数年先には自分にも起こりうる事なのでなお身に迫り、自分の妻がこのような状態になったとき、果たして自分はこのように介護できるだろうかと考えさせられてしまいました。 老年や熟年を主人公としている作品ばかりなので、果たして若い読者はこの作品をどう感じるのでしょうか。(sige/男性/60代以上)
[BOOKデータベースより]
満開の美しさも散りゆく儚さも、一緒に眺めたいと願うのはいつだってただ一人、おまいさんだけだった。幾年もの時を重ね、季節の終わりを迎えた夫婦が愛でる花。あるいは、苦楽をともにした旧友と眺める景色。桔梗、女郎花、菖蒲、小梅、桜…移ろいゆく花に、ゆっくりと熟した想いを重ね綴られる、八つの絆。江戸市井に生きる人々の、ゆかしい人情が深く心に泌み渡る、傑作短編集。