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[BOOKデータベースより]
1 論理
[日販商品データベースより]2 集合
3 写像
4 濃度
5 1次元ユークリッド空間R
6 距離空間
7 位相空間
8 コンパクト空間
本書は,解析学・幾何学・代数学など現代の数学のすべての分野の基礎となる論理・集合と位相空間の入門書である.高校数学で数I・数Aしか学んでいない読者でも独習できるように,丁寧かつ他の本を参考にしなくても読みとおせるように工夫した。
前半では,論理・集合について解説する。まず命題論理では真偽表を用いて論理語を定義し,命題(論理式)の真偽がどのようになるか説明している。初心者が戸惑いがちな論理語の意味についても,わかりやすく説明している。現代数学をマスターする上で不可欠な述語論理については,具体的な例もあげて説明している。次に集合と写像では,有限集合の間の写像も例としてあげ,読者が実際に簡単な「計算」で全単射などの概念が理解できるようにした。最後に濃度を取り扱い,濃度が等しいこと,大小関係などを理解できるよう工夫した。
後半は位相空間の入門である。まず,実数の性質からはじめて,実数全体のもつ距離空間としての性質を説明している。小中高で学んだ実数の代数的・大小関係的な性質を公理的に説明することからはじめて,実数の連続性,閉包などを述べる。次の距離空間では,最初に,距離空間の重要な例としてユークリッド空間を説明しているが,そこでは有限次元のヒルベルト空間ということを意識して,内積を導入してそこから距離を入れた。近傍,触点,内点,閉包,内部など位相的な概念を記載している。一般の位相空間では,近傍の公理と開集合の公理の同値性などを説明し,位相空間を直観的に理解できるよう構成した。最後に,コンパクト空間を取り扱う。