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[BOOKデータベースより]
江戸期以前、女性が一人で旅することは難しかった。身の危険、歩きという制約、何より、男に付き従う姿こそ美徳とされたからだろう。だが、明治維新による文明開化以降、女性たちの旅は少しずつ広まっていく。本書は、日記、手記、聞き書きなどの記録から、全国漂泊、京都への出奔、遊説、米国留学、富士山越冬、蒙古行などの足取りを再現。男尊女卑の風潮が強いなか、時代に立ち向かった女性たちの人生を描く。
旅する女たち―明治維新、もう一つの衝撃
[日販商品データベースより]田上菊舎―二二歳で未亡人となった美濃派俳人の全国漂泊
松尾多勢子―尊王思想に傾倒した豪農妻の京都出奔
楢崎龍―龍馬妻の新婚旅行から、夫没後の上京苦譚
岸田俊子―民権派女弁士の全国遊説
津田梅子―六歳での米国留学、日本語忘却後の苦難の日々
花子―旅芸人が見た二〇世紀初めのヨーロッパ
野中千代子―女性初の富士山“越冬”八二日の記録
クーデンホーフ光子―欧州渡航と第二の故郷ボヘミアへの思い
河原操子―蒙古王室、教育顧問のアジア紀行〔ほか〕
明治維新による文明開化以降、女性たちの旅は少しずつ広まっていった。全国漂泊、京都への出奔、米国留学、富士山越冬、蒙古行などの足取りを日記、手記などから再現。時代に立ち向かった女性たちの人生を描く。