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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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- hamachobi
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なかなか読ませる話なんだけど
ITジャーナリストって思ってたけど、もともと毎日新聞の記者だということで、正面からジャーナリズムとは何かに向きあった本。460ページを超え、新書としては分量のある本だったけど、興味深く読めた。
なかなか凝った構成で、はじめに警察と夜回り事件記者との奇妙な共同体の話から始まり、それとソーシャルメディアでの共同体の対比っていう思っても見ない展開になったときは、どうなることだろうって思ったけど、その次の市民運動とメディア、加害者意識の欠如した日本の戦後社会が、反戦運動や学生運動激化の過程でいかにそれに目覚め、そして、その加害者意識が何に帰結していったのか、ってところはとても読ませる。
そして、新宿西口バス放火事件のエピソードを最終章に持ってきて、さらには今回の3・11の震災を記事にしてきた記者の話につなげて、ようやく「当事者」の話に持っていく。ちょっと強引なところはあるけど、理屈の展開は分かる。ただ、結論として「人は望んで当事者にはなれないけれど、インターネットのソーシャルメディアなら否応なく当事者化していく」って言うことなら、あまりにもソーシャルメディアに期待しすぎた幻想的な話のような気がする。
ソーシャルメディアの利用者の圧倒的多数は傍観者であり、当事者意識を有しているとは思えないんだが...自分の理解が浅いのかな?
[BOOKデータベースより]
いつから日本人の言論は、当事者性を失い、弱者や被害者の気持ちを勝手に代弁する“マイノリティ憑依”に陥ってしまったのか…。すべての日本人に突きつける。
プロローグ 三つの物語
[日販商品データベースより]第1章 夜回りと記者会見―二重の共同体
第2章 幻想の「市民」はどこからやってきたのか
第3章 一九七〇年夏のパラダイムシフト
第4章 異邦人に憑依する
第5章 「穢れ」からの退避
第6章 総中流社会を「憑依」が支えた
終章 当事者の時代に
いつから日本人の言論は、当事者性を失い、弱者や被害者の気持ちを勝手に代弁する「マイノリティ憑依」に陥ってしまったのか…。すべての日本人に突きつける、著者渾身の書き下ろし。