- 赤頭巾ちゃん気をつけて
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- 価格
- 605円(本体550円+税)
- 発行年月
- 2012年03月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784101385310
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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Katsuei
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人生の価値観を問う一冊
この小説が40年以上前に書かれたものだとは思えないのは、この時代には珍しく口語調で書かれているからだろうか?
しかし、段落をあまり変えずに長々しい文章が、やはり芥川賞を取った小説らしいところだと揶揄したくなる。
自己の内面にある狂気と欲望を抱えながら、優等生を装う自分への葛藤。
進学する事に何の疑問も持たずに知を求め続けていた男の進路を学生運動が無残にも断ち切った。
その時、何故彼は、怪我をした自分の足を踏みつけた少女を赦そうと考え、本を選んであげたのたのか?
学生運動を矮小化したものが、主人公にとってはその少女なのだろうか?
自分の置かれた環境を受け入れ、知を求め、人として生きるとは何であろうか?
[BOOKデータベースより]
学生運動の煽りを受け、東大入試が中止になるという災難に見舞われた日比谷高校三年の薫くん。そのうえ愛犬が死に、幼馴染の由美と絶交し、踏んだり蹴ったりの一日がスタートするが―。真の知性とは何か。戦後民主主義はどこまで到達できるのか。青年の眼で、現代日本に通底する価値観の揺らぎを直視し、今なお斬新な文体による青春小説の最高傑作。「あわや半世紀のあとがき」収録。
[日販商品データベースより]男の子いかに生くべきか――。風邪をひいて、万年筆を落として、東大入試は流れるという災難に見舞われた日比谷高校三年の薫くん。そのうえ十二年も飼ってきた犬に死なれ、左足の親指の爪まではがしてしまった。幼馴染の由美とはささいなことから仲違い。踏んだりけったりのスタートを切った、薫の一日は……。戦後日本の価値観の揺らぎに肉薄した、現代青春小説の最高傑作。