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価格:1,760円(本体1,600円+税)
【2018年02月発売】
ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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「近現代史<明治・大正>」レビューコメント
日露戦争史関連書籍は、二百三高地の激戦や日本海海戦などの戦闘部分やポーツマス条約に至るまでの外交史にスポットを当てたものが多いが、本書は戦争遂行の最も基盤となる資金調達を取り上げており、この視点から日露戦争史をとらえた本はおそらくはじめてと思われる。「高橋是清自伝」からこのあたりの事情を読み取ることはできるが、記憶違いと思われる点、(意図的に?)書かれていなかったり改変されていたりといった点があり分かりにくいところを本書は解説しており、あわせて読むと良い。また、戦争を含む国際社会の動きが(金融)市場の評価、意思と無関係ではあり得ない事実を浮き彫りにしていること、戦勝で得た満州の権益をアメリカ等諸外国に解放しなかったことが禍根として残り、(おそらく)後の戦争につながっていったことなど、現代にも通ずる教訓が読み取れる点でも興味深い。(koba/男性/40代)
[BOOKデータベースより]
「戦費調達」の絶対使命を帯び欧米に向かった高橋是清と深井英五。彼らを待ち受けていたのは、金本位制を元に為替レースを安定させ急速に進化した20世紀初頭の国際金融市場であった。未だ二流の日本国債発行を二人はいかに可能にしたのか?当時の証券価格の動きをたどることで外債募集譚を詳細に再現し、全く新たな日露戦争像を示す―金融版「坂の上の雲」。
第1章 高橋是清と深井英五
[日販商品データベースより]第2章 二〇世紀初頭の金融環境
第3章 日露開戦
第4章 高橋の手帳から見る外債募集談
第5章 戦況と証券価格
第6章 戦後と南満洲鉄道
エピローグ 日露戦争のその後
「戦費調達」の絶対使命を帯び欧米に向かった高橋是清と深井英五。彼らを待ち受けていたのは、急速に進化した20世紀初頭の金融マーケットであった…。「金融マーケット」から読み解く、日露戦争もうひとつの戦い。