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[BOOKデータベースより]
紀元前五世紀のインドで生まれた仏教。中国では布教に漢訳の経典が用いられたのに対し、日本は漢文のまま経典を輸入した。両国においてサンスクリットの原典は、ほとんど顧みられていない。中国は漢訳ならではの解釈を生み出し、日本では特権的知識階級である僧が、意図的に読み替えた例もある。ブッダの本来の教えをサンスクリット原典から読み解き、日中両国における仏教受容の思惑・計算・誤解を明らかにする。
序章 日本における文化的誤解(本朝・震旦・天竺の三国;「中国」と呼ばれたインド ほか)
[日販商品データベースより]第1章 インド仏教の基本思想(タゴールの仏教評価;徹底した平等―生まれによる差別の否定 ほか)
第2章 中国での漢訳と仏教受容(訳経者たちの顔ぶれ;音写語のいろいろ ほか)
第3章 漢訳仏典を通しての日本の仏教受容(漢訳中心の仏教受容;笑えない笑い話 ほか)
第4章 日中印の比較文化(日本語になったサンスクリット語;インド・中国から来たコスモポリタンたち ほか)
2500年、5000キロ、ブッダの教えはどのように伝わったのか。ブッダ本来の教えをサンスクリット原典から読み解き、日中両国における仏教受容の思惑・計算・誤解を明らかにする。