植民地共和国フランス

Ｌａ　ｒｅ´ｐｕｂｌｉｑｕｅ　ｃｏｌｏｎｉａｌｅ．

岩波書店
ニコラ・バンセル　パスカル・ブランシャール　フランソワーズ・ヴェルジェス　平野千果子　菊池恵介　

• 価格: 3,630円（本体3,300円＋税）
• 発行年月: 2011年09月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784000234979

内容情報

[BOOKデータベースより]

「自由・平等・友愛」の理念を掲げるフランスが、巨大な植民地帝国を築いたのはなぜか。植民地支配の過去に対して、なぜ多くのフランス人は無関心でいるのだろうか。共和主義と植民地主義とが複雑に絡み合う歴史を、「文明化の使命」、人種主義とナショナリズム、記憶と表象などの観点から検証し、歴史研究・歴史認識の革新を訴える。

第１章　植民地共和国（憤りと悔恨について；歴史の危機　ほか）
第２章　「植民地国民ｌａ　ｎａｔｉｏｎ　ｃｏｌｏｎｉａｌｅ」なるものの起源へ（西洋文化のなかの帝国；ここでは自由・平等・友愛、あちらでは　ほか）
第３章　文明化の使命の権利と義務（野蛮人の文明化；束縛と隷従　ほか）
第４章　共和国の人種と国民（人種概念の知的起源；人種と植民地化　ほか）
第５章　植民地共和国の遺産（植民地的なるものの過去と現在；アルジェリアという例外―それが隠蔽するもの　ほか）