[BOOKデータベースより]
難民キャンプのわんぱく坊主
降り積もる憎しみと悲しみ
少年の黒い瞳が見つめてきたもの
未来を断ち切った二発の銃弾
オモチャの銃なんて持っていなかった
殺された息子の臓器を殺した国の病気の子どもたちに
心の謎を解く旅のはじまり
憎しみや悲しみを断ち切る鍵
ぼく自身もいのちのバトンだった
憎しみをかき立てる巨大な壁
声なき叫びがこだまする町で
イスラエル人医師の迷い
悲しみと憎しみを横に置いて
国は敵同士でも私たちは家族だ
心臓を受け取った少女の夢
息子からもらった宿題
平和の船が行くエメラルドグリーンの海を
夢の絵本でいのちのバトンをつなぐ
砂漠に散った12歳の少年が残した、平和の鍵
イスラエル兵に誤射され殺された12歳のパレスチナの少年アハメド。父イスマイルは、その悲しみを横に置いて、なんとイスラエルの病気の子供を救うため、臓器移植を承諾した。平和への願いを込めて…。
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紛争の絶えないパレスチナ自治区。
友人のパーティに向かう12歳の少年がイスラエル兵の誤射で命を落としました。
少年がおもちゃの銃を持っていたから間違えたのだと、目撃者の嘘が報道されました。
真実は分からない。
けれど、何の罪もない少年を殺してしまうことが、イスラエルとパレスチナの間では続いています。
この本は、殺された少年アハメドくんが脳死状態の時に、父親の決断で臓器移植されたことを基に、国を越えた命のバトンを描いています。
アハメドくんの心臓は、敵国であるイスラエルの12歳の少女に移植されたのです。
いがみ合う分離壁越しの命のバトンは心のバトンでもありました。
移植を受けた少女は、感謝と愛をもってアハメドくんを思い続けています。
アハメドくんの父親を第2の父親と思っています。
自身が捨て子だったという鎌田實さんは、自分の命は育ての親に拾われてつながったのだと感じています。
その感謝の気持ちが、新聞に掲載されたアハメドくんの記事を見て、書かずにいられなくなったのだといいます。
子供向けに書かれたこの本は絵本として、子どもたちへのメッセージとして平和の願いを訴えています。(ヒラP21さん 50代・千葉県 男の子14歳)
【情報提供・絵本ナビ】