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[BOOKデータベースより]
本書は、2010年に急逝した瀬川康男の初期から最晩年までの絵本作品を中心に、タブローやリトグラフ、スケッチなどあわせて画業を一望するものである。
1 絵本(初期―画風の変貌 1960年代;中期―本に宿る生命 1970年代;後期―装飾の小宇宙 1980年代以降)
2 タブロー(初期―1950年代後半‐1960年代前半;版画―素描 1960年代後半‐1980年頃;後期―1990年代以降)
年譜
絵本画家・瀬川康男、初の本格的画集
ミリオンセラーを含む数々の絵本や、タブローで美を追究した絵本画家・瀬川康男。昨年、77歳で亡くなった画家の壮大な画業に迫ります。
・解説/広松由希子さんからのメッセージ
二転三転山あり谷ありの画集作りでしたが、これこそ「苦行僧」と呼ばれた瀬川さんの画集にふさわしいかも……とだんだん思えてきました。大きな、希有な画家でした。そのとらえきれない仕事のうち、今回ご紹介できるのはほんの一部。それでも、絵と絵本の世界に「真剣に遊んだ」瀬川さんの仕事に、驚いていただけると思います。
・担当編集者のうちあけ話
幼児向けの絵本『いないいないばあ』などの作品で知られる瀬川康男さん。古今東西の美術を吸収しながら、新しい技法に次々挑み、独自の荘厳な世界を表現してきました。瀬川さんの描く自然や、生きものたちの豊かな表情に、心なごんだ方も多いのではないでしょうか。その瀬川さんが、2010年2月に他界。ほんとうに残念でなりません。
今回、初の画集をまとめることになりましたが、進行中、いちばんに感じたことは、原画の美しさと作家の魂の崇高さでした。変わりゆく時代のなかでも、生涯描き続けた作品は、色あせることなく私たちを包み、本当にたいせつなものはなにか? と静かに問いかけているように感じられました。
ご本人がいらっしゃらないなかでの画集制作はわからないことが多く、右往左往する毎日でしたが、高校時代からの友人であり、共に本づくりもした装丁家の辻村益朗さん、瀬川さんの作品に惚れ込み、長年研究してきた絵本家の広松由希子さん、瀬川さん自身にインタビューし、画法を究明してきた美術館学芸員の松本育子さん、作品の撮影に協力してくださったご遺族、ほか多くの方のお力により、形にすることができました。なかには様々な理由で掲載が叶わなかった作品があり、少し残念な部分もありますが、瀬川さんの新たな魅力を発見していただける画集になったと思います。ぜひ、お楽しみください。(編集I)
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絵のことはよくわからないのに、絵を見るのは好きです。
『ふしぎなたけのこ』『いないないばあ』『ことばあそびうた』など、「ああこれも瀬川さん」と知っている作品は多いし、愛知県出身なのですが、瀬川さんご自身のことは何も知りませんでした。
今年になって赤羽さん、堀内さんの作品を読んでいたら、どちらの著書にも瀬川さんのことがでてきて、どんな方だろうと興味を持ったのがこの絵本をとったきっかけです。
画集ですので、その時々の変遷が眺められます。
全体を通して赤の使い方が印象に残りました。
四年間仕事をせずに過ごした後に描かれたという『ふたり』という作品を読んでみたくなりましたし、
瀬川さんの作品を読みとおしてからまたこの画集を読み直してみたいと思いました。
後期の絵本の絵が、私にはちょっとわかりにくいのですが、そんなことも作品を全部通してみたら見えてくるのかと思うと楽しみでもあります。(はなびやさん 40代・愛知県 男の子9歳)
【情報提供・絵本ナビ】