春雨物語という思想

森話社
風間誠史　

• 価格: 3,520円（本体3,200円＋税）
• 発行年月: 2011年07月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784864050272

内容情報

[BOOKデータベースより]

「もののあはれ」の共同幻想や、『雨月物語』の対幻想という「物語」空間を拒否し、そこから限りなく遠ざかりつつ、なおそのことによって「物語＝寓ごと」を示そうとする『春雨物語』の戦い、あるいは抗いを“読む”。

序章　『春雨物語』を読むとはどういうことか（『春雨物語』を読む前に；『春雨物語』とは何か；「血かたびら」とは何か；『春雨物語』十編の流れ）
本説　『春雨物語』という思想（『春雨物語』論のために―私的研究史と仮説、もしくは妄想；「死首の咲顔」試論；「捨石丸」試論；「樊〓（かい）」試論）
余説　『春雨物語』以前（「上田秋成」の「小説」；近世小説の「表現」―秋成の浮世草子と『雨月物語』；近世中期小説の上昇過程―都賀庭鐘から秋成へ；本当は恐ろしい？『雨月物語』）

[日販商品データベースより]

「もののあはれ」の共同幻想や、『雨月物語』の対幻想という「物語」空間を拒否し、そこから限りなく遠ざかりつつ、なおそのことにより「物語＝寓ごと」を示そうとする『春雨物語』の戦い、あるいは抗いを“読む”。