- 一歩先のクラウド戦略
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- 価格
- 1,760円(本体1,600円+税)
- 発行年月
- 2011年02月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784492580882

ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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hamachobi
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クラウド導入を決める前に読むべき本かも
コンサルティング・ファーム、ローランド・ベルガーの会長、遠藤功氏が監修し、パートナーである大野氏が書いた極めてビジネスよりのクラウドの本。クラウドの関しては技術的な本が多い中で貴重だ。
企業や自治体でも盛んにクラウド導入が取り沙汰されるが、そのブームというべき風潮に流されずに、企業のビジネス戦略に結びついた導入を検討するために、まず読んでおくべき本かもしれない。
三部構成になっていて、第2部の実践編は、富士通やマイクロソフトなどのクラウドサービスといった技術的な紹介、評価もあるが、ここよりも、第1部の戦略編、第3部の経営編は、経営層のみならず、私のような情報システム部門の人間にも非常に参考になる。
どこからか聞いたのか、うちでも「クラウド導入はコストが下がっていいので、うちも導入すべきだ」なんて声が上がりつつあるけど、ここで書かれているように(P.65以下)、使い所を間違えないようにしないと、かえって問題が生じる。
また、参考になったのは、第3部で書かれたいたクラウドの本当の価値は、アプリケーションとインフラの分離にある、ということだ(P.228以下)。今まで私たちの目指してきたアプリとインフラの分離という方向性が間違っていなかったことの再確認になったが、これが実はあまり理解されていないところ。また、P.214以下に書かれているIT部門の課題も耳が痛いところ。クラウドを始めとしたアウトソーシング全盛の今、情報システム部門の役割の見直しが問われているが、どうもウチでは「丸投げ」になりそうな気配。懸命に抵抗しているんだけどね...
[BOOKデータベースより]
強い現場を作る、見える化を定着させる、プレミアムを実現する、効率化・コスト削減から次の段階へ、「クラウド」の本当の価値を伝える1冊。
第1部 戦略編(世界でどう戦うか;戦うためには何が必要か―オペレーションとIT)
[日販商品データベースより]第2部 実践編(富士通株式会社;日本マイクロソフト株式会社;株式会社ドリーム・アーツ;株式会社プラスアルファ・コンサルティング):第3部 経営編(これからのIT経営)
効率化・コスト削減から次の段階へ。「強い現場」を作り「見える化」を定着させ、プレミアムを実現するには、企業はクラウドをどう取り込めばいいか。日本企業が世界で戦うための戦略、今後のIT経営などを語る。