古事記を読みなおす

ちくま新書　８７６

筑摩書房
三浦佑之　

• 価格: 1,012円（本体920円＋税）
• 発行年月: 2010年11月
• 判型: 新書
• ISBN: 9784480065797

内容情報

[BOOKデータベースより]

古事記は、律令国家の由緒を描く史書として読まれてきた。だが、こうした理解には根本的な誤りがある―。日本書紀には存在しない「出雲神話」が必要とされたのはなぜか。どうして権力にあらがい滅びた者たちに共感を寄せるのか。この作品の成り立ちを説く「序」は真実か…このような疑問を通じ本書は、「国家の歴史」以前から列島に底流する古層の語りとして、古事記をとらえ返す。それにより神話や伝承の生きた姿、魅力がよみがえる。古事記の世界を一望に収める入門書の決定版。

序章　なぜ古事記を読みなおすのか
第１章　青人草と高天の原神話
第２章　出雲の神々の物語
第３章　天皇家の神話―天から降りた神々
第４章　纏向の地の物語
第５章　五世紀の大王たち
第６章　滅びへ向かう物語
終章　古事記とはいかなる書物か―語りの世界と歴史書の成立

[日販商品データベースより]

日本書紀には存在しない「出雲神話」が必要とされたのはなぜかなどの疑問を通じ、「国家の歴史」以前から列島に底流する古層の語りとして、古事記を捉え返す。古事記の世界を一望に収める入門書の決定版。〈受賞情報〉古代歴史文化賞みやざき賞（第１回）