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- パルテノン
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アクロポリスを巡る三つの物語
実業之日本社文庫 や1ー1
- 価格
- 755円(本体686円+税)
- 発行年月
- 2010年10月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784408550077
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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- hamachobi
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読めて良かった
この数年、柳広司を読み続けていたけど、なかなか入手できなかったこの本がやっと実業之日本社文庫の創刊により文庫化。ずっと待ってた割には文庫化されて1年半が経過し、この柳広司の原点とも言うべき本を読んだ。
内容は、柳広司の真骨頂とも言うべき、歴史ミステリー。テーマはギリシャの歴史。アテネとかスパルタなんていう言葉ぐらいは知っているけど、あまり詳しくないところだったけど、そこはストーリーテラーとして名高い柳広司、そんな知識不足の私でも楽しめるものになっている。
長編ではなく、3編の中編がまとめられているが、初期の作品のせいか、ちょっと固い感じもして、最近の作品のような軽妙さにはかけるような気がするが、やはり柳広司の作品らしく、歴史をテーマにしながら、現代にもつながる問題意識が感じられる。特に表題作でもある「パルテノン」では、永遠の政治テーマでもある「民主制」への深い洞察が見受けられ、とてお面白かった。巻末の宮部みゆきの解説も良かった。
[BOOKデータベースより]
ペルシア戦争で勝利をおさめ、民主制とパルテノン神殿の完成によって、アテナイが栄華を極めた紀元前五世紀。都市国家の未来に希望を託し、究極の美を追究した市民の情熱と欲望を活写する表題作「パルテノン」ほか、「巫女」「テミストクレス案」の三編を収録。『ジョーカー・ゲーム』でブレイク前夜に刊行、著者の“原点”として位置づけるべき意欲作、待望の文庫化。