- 銀二貫
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- 価格
- 660円(本体600円+税)
- 発行年月
- 2010年08月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784344415324
[BOOKデータベースより]
大坂天満の寒天問屋の主・和助は、仇討ちで父を亡くした鶴之輔を銀二貫で救う。大火で焼失した天満宮再建のための大金だった。引きとられ松吉と改めた少年は、商人の厳しい躾と生活に耐えていく。料理人嘉平と愛娘真帆ら情深い人々に支えられ、松吉は新たな寒天作りを志すが、またもや大火が町を襲い、真帆は顔半面に火傷を負い姿を消す…。
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ユーザーレビュー (4件、平均スコア:5)
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「おすすめ夏の文庫2014」レビューコメント
江戸時代のひとりの商人の生き様が面白い。(chanti/女性/40代)
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「おすすめ江戸時代の本」レビューコメント
「銀二貫」で検索すると、「銀二貫 価値」というワードが出てくる。およそ数百万円。寒天問屋の主人が、武士の子供を買い取った値段だ。安い高いはさておき、当時の商人が貯めるのに何年もかかる金額であることは間違いない。個人的に、高田郁という方は登場人物に絶妙のタイミングで試練を与える作家だと思っている。奉公人となった子供・松吉も例外ではない。一難去って、また一難。「人情もの」の王道のような波乱万丈の人生が繰り広げられるのだが、それらは決して外連味たっぷりなものではなく、むしろ静かに話が進む。そしてこの本にはもう一つ、「グルメもの・仕事もの」ともいうべき顔がある。商売物の寒天を使って、いかにおいしい物を作れるか。手に汗握る気持ちで読み進めた。「人情」と「グルメ・仕事」の配分が実に絶妙だ。読み終わったとき、井川屋の常連の一人になって、「ええ買い物、したなあ」と呟くこと請け合いである。(さんがつ/女性/40代)
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「おすすめ江戸時代の本」レビューコメント
ドラマ化されている最中ですね。日本の和菓子の一翼を担う寒天が、どのように技術革新を遂げてきたかがわかる小説です。文庫版の解説は、全然内容に触れていなくて不完全燃焼な感じなのが残念ですが…。(まくみ/女性/20代)
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ほんらぶキャンペーン
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
【泣きの1冊】 人情の優しさに泣かされる1冊です。
第一回Osaka Book One Project 大賞受賞作(2013年)!