由緒の比較史

シリーズ歴史学の現在　１２

青木書店
歴史学研究会　

• 価格: 4,950円（本体4,500円＋税）
• 発行年月: 2010年05月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784250210129

内容情報

[BOOKデータベースより]

家の由緒、村の由緒、民族の由緒、国民の由緒…。世界各地に見出される共同体の過去との対峙。日本中近世史研究から比較史へ。歴史学の最先端のテーマに多彩な視点から挑む。

第１部　総論：由緒論の展開（日本中近世史における由緒論の総括と展望）
第２部　物語の変転（琉球王家由緒と源為朝；植民地時代におけるマヤ王家の由緒―その誕生と変容；近世・近代広東珠江デルタの由緒言説について；王家の由緒から国民の由緒へ；戦前日本の神社風致論と明治天皇の「由緒」）
第３部　自己と他者と分類の力学（チェロキー族における「市民権問題」―人権意識と創られる「由緒」；農民心性における「自尊」意識の変化―戦間期バス＝ブルターニュ地方；たくさんの「ブトン王国史」；被差別部落民の由緒の語り）
第４部　政治秩序との対峙（朝鮮王朝後期における平安道清北地方の新興家門とその意識；兵士の由緒と農民の由緒―一八世紀ハンガリーのヤースクン社会；幕末期における「国」の主張と由緒秩序）

[日販商品データベースより]

家の由緒、村の由緒、民族の由緒、国民の由緒…。世界各地に見出される共同体の過去との対峙。日本中近世史研究において積み重ねられてきた由緒論を、時代・地域の枠を超えた比較史として展開した論集。