[BOOKデータベースより]
50歳でデビューし、80歳で亡くなるまでに90冊の名作絵本を生み出した絵本界の巨人・赤羽末吉。その二百数十点の絵本原画をはじめ、スケッチや写真、習作、詳細なダミーなど、初公開資料を多数収録。絵本づくりの神髄がわかる決定版。
日本のすがた
中国・モンゴルの大地
歴史のものがたり
絵本表現のひろがり1 ナンセンス絵本
絵本表現のひろがり2 詩とうた
絵本表現のひろがり3 文学
人と作品
2010年、生誕100年・没後20年を迎える赤羽末吉の初の絵本画集。青年期に渡り住んだ中国大陸の広大な大地に魅せられ、また帰国後には日本の雪景色に湿潤の美を見出し、ふたつの美意識を胸に『かさじぞう』『スーホの白い馬』など、卓越した作品が描かれました。本画集は絶版絵本を含む二百数十点の絵本原画をはじめ、絵本づくりのプロセスがわかる詳細なダミー類、スケッチや写真など、初公開の資料を多数収録し絵本画家・赤羽末吉の全貌に迫ります。巻末には、満州から引き揚げの際に持ち帰れなかった郷土玩具をしたためた巻物を付録として掲載した、豪華な一冊です。
2010年に原画展開催 「生誕100年 赤羽末吉展 −絵本は舞台だ!−」
2010/5/12〜7/11 ちひろ美術館・東京 2010/7/16〜9/28 安曇野ちひろ美術館
※展示内容は異なります。
赤羽末吉プロフィール
1910年東京生まれ。20代で旧満州に渡る。勤めのかたわら満州国国展に出品、特選賞を3度受賞。満州国政府の委嘱でチンギスハン廟壁画を制作、また新聞や雑誌に影絵芝居や郷土玩具についての記事を執筆する他、満鉄鉄道総局から『影絵芝居の話』を出版。1947年帰国。アメリカ大使館勤務のかたわら、絵本やさし絵の仕事を始める。「民話屏風」で日本童画会展・茂田井武賞受賞。1961年「こどものとも」58号『かさじぞう』で絵本界デビュー。以後、多数の絵本を手がけ、数々のロングセラーを生み出す。劇作家・木下順二氏との交流が深く、舞台美術も手がける。1962年『日本の神話と伝説』他で小学館絵画賞佳作、1965年『ももたろう』『白いりゅう黒いりゅう』でサンケイ児童出版文化賞受賞、『スーホの白い馬』では1968年サンケイ児童出版文化賞、児童福祉文化奨励賞、1975年ブルックリン美術館絵本賞受賞。1973年『源平絵巻物語・衣川のやかた』で講談社出版文化賞絵本賞受賞。また、それまでの業績に対し1980年国際アンデルセン賞・画家賞を受賞。1982年『絵本わらべうた』でライプチヒ国際図書デザイン展の東独文部大臣賞および金賞受賞、『そら、にげろ』で同展金賞受賞。1989年『おへそがえる・ごん』でライプチヒ〈世界でもっとも美しい本展〉銅賞とライプチヒ国際図書デザイン展銅賞受賞。1990年6月8日没。
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今、赤羽末吉さんのことを勉強中なので、毎日この本を読んでいます。
この本やエッセイを読みながら、また赤羽さんの絵本の絵をじっくりと見ると、赤羽さんの絵にかけられた情熱やこだわりがいかにすごいものであったかが伝わってきます。
私が最初に感動したのは、150ページのこの言葉でした。
「私が満州から引き揚げて、都営住宅のささやかな庭に、花をいっぱい咲かせてそのなかで子どもたちを遊ばせた。
子どもは花を意識せず、賞でもしない。しかし、美しい花々はかならず子どもの心に作用していると思う。子どものだいじな環境を作っている絵本は、この花々でなければいけない」
今、絵本が消費されるように出版される時代にあって、二年がかりで『スーホの白い馬』を描き直し、ある作品には五年がかりで、
絵を描く時はどんな和紙に描くかその和紙の選定にこだわり、日本の自然を描く中間色を出すことに力を入れるような絵本作家さんがおられるのだろうかと思います。
一作一作に正に入魂の思いで向き合った画家だったのだなあと改めてその偉大さ、絵の素晴しさを再発見しているところです。
小澤俊夫さんに、赤羽さんの昔話絵本が最後の昔話絵本と言わしめた赤羽さん。
その大いなる遺産といえるべき作品群を、子どもたちに伝えていきたいなあと思いました。(はなびやさん 40代・愛知県 男の子8歳)
【情報提供・絵本ナビ】