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[BOOKデータベースより]
断髪、洋装、シガレット。新しもの好きで自由恋愛主義―帝国が領土と市場をめぐって激突する最中、人びとの憧憬と敵意とを集めたコスモポリタンな女性像「モガ」。「モダンな女」がいまだ不在の東アジアで、彼女の姿(イコン)が雑誌・文学・諷刺漫画・広告図像に忽然と出現するや賞賛と揶揄を巻き起こし、その表象と言説の力学はジェンダー、階級、エスニシティを新たなヒエラルキーのもとへと再編成していった…。国家、資本、エリート層、下層労働者、それぞれの主体が自らの欲望を投影した植民地的近代を、中国・日本・沖縄・朝鮮・台湾の豊かな資料をもとに、10人の研究者が解読する。
東アジアにおけるモダンガールと植民地的近代
1 資本の欲望(奢侈と資本とモダンガール―資生堂と香料石鹸;買うということ―一九二〇年代及び三〇年代上海における広告とセクシー・モダンガールのイコン)
2 まなざしの政治(宗主国のまなざし―視覚文化に見られるモダンガール;漫画表象に見る上海モダンガール;新しい女・モガ・良妻賢母―近代日本の女性像のコンフィギュレーション)
3 帝国を生きる(『婦人之友』における洋装化運動とモダンガール;植民地的近代と消費者の欲望―二〇世紀初頭の日本における下層中流階級ならびに労働者階級の女性たち;女の移動と植民地的近代―沖縄のモダンガール現象への接近;植民地台湾の「モダンガール」現象とファッションの政治化;朝鮮の植民地知識人・羅〓錫(ナ・ヘソク)の近代性を問う)