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[BOOKデータベースより]
作家・司馬遼太郎は『坂の上の雲』で、日本人に何を伝えたかったのか―。アジア国家として初めて列強に肩を並べたという幻想、戦争の勝利に浮かれ、何も知らされていなかった国民。舞台の主人公となった正岡子規、秋山兄弟の生き様から、司馬遼太郎が伝えたかった本当の主題が見えてくる。
はじめに 精魂こめた執着の名作
[日販商品データベースより]第1章 近代国家への仲間入り(激動・明治維新の青少年たち;太政大臣をめざして上京した正岡子規;文芸を捨て、海軍で日本一をめざす秋山真之;新しい時代の到来を告げる文明開化;海外へ目を向ける青年国家・日本;近代国家としての背筋が通った憲法制定)
第2章 初めての対外戦争となった日清戦争(世界の視線を集める極東情勢;プロシャ主義の先制攻撃から始まった日清戦争;日露戦争の戦訓となった黄海海戦;一日で攻略した“難攻不落”の旅順要塞;間に合わなかった子規の従軍)
第3章 列強と対峙する日本(臥薪嘗胆で雪辱を誓った三国干渉;「白砂糖は黒砂糖からつくられる」―秋山真之;騎兵の育ての親となった好古;青年の夢を支えた女性たち;俳句・短歌の革新に闘志を燃やした子規;日本人を「猿」と呼ぶ帝政ロシアのニコライ二世)
おわりに 作家・司馬遼太郎の仕事
戦争の勝利に浮かれ、何も知らされていなかった国民。作家・司馬遼太郎は「坂の上の雲」で何を伝えたかったのか。舞台の主人公となった正岡子規、秋山兄弟の生き様から、司馬遼太郎が伝えたかった本当の主題を探る。