DNA鑑定の基礎から応用・実務までを、豊富な事例・イラスト・表で紹介。今までの日本にはなかった実践的な専門書。 DNA鑑定は犯罪捜査のための技術と思われがちであるが、近年ではとくに食品表示の信頼性など食の安全分野での活躍も目立っている。また血縁・親子鑑定でも実用化され、さらに動物学・植物学・微生物学・考古学などの分野でも著しい発展が続いている。本書は、このような時代のニーズに対してまさに正鵠を射た書籍である。 DNA鑑定の歴史的なことから始まり、生物学的な解説、さらに実際の鑑定に必要とされる生化学的な技術・装置などの原理・特徴、そして現場での注意までが具体的に詳しく紹介されている。DNA鑑定に関しての基本的な知識がこれ一冊でほぼカバーされている。 本書の中のあちらこちらにちりばめてある「D.N.A.Box」には、実際の事件の経緯が詳しく載せられており、ストーリーにどんどん引き寄せられる。技術的な書籍でありながら、それぞれの面白さを感じながら読み進むことができる。また、技術に関しても、分かりやすく端的に説明しつつ、裏付けとなる論文の方法がもれなく掲載されている。これから、DNA鑑定技術に関係する仕事に就く人にとっても、必携の書である。 〔原書 Forensic DNA Typing―Biology、 Technology、 and Genetics of STR Markers( Second Edition)〕
[BOOKデータベースより]
犯罪に対する鑑定で使用されるDNAの進歩および成果を紹介。有罪宣告を出すだけではなく無実の人を釈放するなど、鑑定手法の驚異的な可能性を示している。DNAの構造および機能の基礎をカバーし、これらテクニックがどのように使用されるかを本文で詳述している。読者が興味に応じて参照しやすいよう、本文中にD.N.A.(データ、ノート、アプリケーション)Boxを多く用いた。ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)などの新技術を豊富なイラストを用いて明確かつ詳しく説明している。
DNAタイピングの概要と沿革
[日販商品データベースより]生物学(DNA生物学の概要;サンプル採取、DNA抽出、DNA定量分析;ポリメラーゼ連鎖反応(DNA増幅);ショートタンデムリピートマーカーおよび市販キット;STRの生物学:スタッター産物、非テンプレート付加、マイクロバリアント、ヌレアレルと突然変異率;DNA鑑定の課題:劣化DNA、PCR阻害、汚染、混合サンプル、低コピー数;一塩基多型と2アレルマーカー;Y染色体のDNA鑑定;ミトコンドリアDNA分析;ヒト以外のDNA鑑定と微生物DNA鑑定)
テクノロジー(DNA分離方法:スラブゲルとキャピラリー電気泳動;DNA検出方法:蛍光色素と銀染色;STRタイピングのための装置:ABI310、ABI3100、FMBIOシステム;STRジェノタイピング;鑑定作業の検証;新技術、自動化、エキスパートシステム;CODISとDNAデータベースの利用)
多型マーカーと統計解析(遺伝原理の基礎:統計と確率;STR集団データベース解析;出現頻度推定、尤度比、および原因帰属;混合斑と劣化DNAの統計解析の方法;血縁・親子鑑定)
各種資料(大規模災害犠牲者のDNA鑑定)
DNA鑑定の基礎から応用・実務までを、豊富な事例・イラスト・表で紹介。今までの日本にはなかった実践的な専門書。
DNA鑑定は犯罪捜査のための技術と思われがちであるが、近年ではとくに食品表示の信頼性など食の安全分野での活躍も目立っている。また血縁・親子鑑定でも実用化され、さらに動物学・植物学・微生物学・考古学などの分野でも著しい発展が続いている。本書は、このような時代のニーズに対してまさに正鵠を射た書籍である。
DNA鑑定の歴史的なことから始まり、生物学的な解説、さらに実際の鑑定に必要とされる生化学的な技術・装置などの原理・特徴、そして現場での注意までが具体的に詳しく紹介されている。DNA鑑定に関しての基本的な知識がこれ一冊でほぼカバーされている。
本書の中のあちらこちらにちりばめてある「D.N.A.Box」には、実際の事件の経緯が詳しく載せられており、ストーリーにどんどん引き寄せられる。技術的な書籍でありながら、それぞれの面白さを感じながら読み進むことができる。また、技術に関しても、分かりやすく端的に説明しつつ、裏付けとなる論文の方法がもれなく掲載されている。これから、DNA鑑定技術に関係する仕事に就く人にとっても、必携の書である。
〔原書 Forensic DNA Typing―Biology、 Technology、 and Genetics of STR Markers( Second Edition)〕