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[BOOKデータベースより]
イエスが示した、「神がはたらく場」としての、この世界―その「はたらき」の内に生きる人と社会は、何を逸脱と認め、どこに希望を見出すべきなのであろうか。新約聖書から、リアルな宗教経験を伝える地層を発掘し、そこにはたらく力のダイナミックスを精密に言葉にする。自己と他者、そして共同世界の、ありうべき原像とは何か。その鏡に映すとき、今日の生活圏はどのようにゆがんだ姿をあらわすのだろうか。イエスが生きた「神の国」を、神のはたらきの場の存在とその作用として記述し、仏教の世界観とも交差させつつ、場所論的宗教理解の地平を拓く。批判を媒介として、新しい宗教世界の展望を探ろうとする思索の結晶。
プロローグ はたらく神―その解明としての場所論
[日販商品データベースより]第1部 神のはたらき(「神のはたらき」はどこにあるか;「神のはたらき」によって何が起こるか)
第2部 イエスと現代(まず神の国を求めよ;配慮するとはどういうことか;配慮する自我と「人の子」イエス;あなたはどこにいるのか)
エピローグ 場所論の中心にあるもの
イエスによって生きられた「信」、それが現代に発信するものとは。神の力がはたらく場のリアリティを指し示す言葉として、イエスの言葉を読み解く。著者の宗教哲学の到達点を示す、イエスと神の国論。