- 夢はトリノをかけめぐる
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- 価格
- 565円(本体514円+税)
- 発行年月
- 2009年02月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784334745479

ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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HonyaClub.comアンケート
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「スポーツに関連するオススメ本」レビューコメント
かなり前のオリンピックの話題である。しかも冬季オリンピックなので、ロンドン五輪にはあまり関係がないような気がする。。。トリノオリンピックは2006年だから6年前の本で、しかも雑誌連載されていたのは2003年と相当古い話題なのだけれど、これがなかなか面白いのだ。東野圭吾は、スキーやらスノボやらがかなり好きらしく、「白銀ジャック」「鳥人計画」「カッコウの卵は誰のもの」など、ウインタースポーツをテーマにしたミステリーを昔からけっこう書いている。そんな東野圭吾の、冬季五輪へのあふれる愛が書かせたのだろうと思われるのが、本書なのだ。語り手は、猫である。名前はちゃんとある。夢吉くんといって、冬季五輪をこよなく愛する「おっさん」の、飼い猫である。あまりにも人気がなく不遇をかこっている冬季五輪の種目を嘆くおっさんを、夢吉くんがつっこむ。確かにウインタースポーツって種目が多くてよくわからんのよね。オタクが自分の趣味を熱く語るといった感じのお話なのだけれど、すくなくとも、次の五輪はテレビで見てみようかなという気分にはなる、そんな本である。そしてこれを読んだあとは「鳥人計画」をまた読み直してみたくなるのである。
[BOOKデータベースより]
直木賞授賞パーティの翌日、受賞作家は成田にいた。隣には何故か、人間に化けた作家の愛猫・夢吉が…。彼らが向かったのはイタリア・トリノ。まさに冬季オリンピックが開かれているその地だ。指さし会話で国際交流をしながら、驚きと感動に満ちた観戦旅行が始まった!冬季スポーツとオリンピックをこよなく愛する著者が描く、全く新しいオリンピック観戦記。