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[BOOKデータベースより]
七一〇年の平城京遷都は、飛鳥から奈良まで続いた「ヤマトの時代」のひとつのクライマックスだった。六世紀の仏教公伝にはじまり、天皇制の強化、隋唐・朝鮮との外交交渉をへて、のちの大仏造立まで続く、古代日本の国家戦略がなしとげた一大プロジェクトであった。激動の東アジア世界の中で、時々の政権はなにを考え、どう動いたのか。「ヤマトの時代」を象徴する女帝・皇后の動向に光を当てながら、古代史の壮大なドラマを描く。
序 磯城嶋の大和―平城への長い旅路
[日販商品データベースより]第1章 推古天皇―転回する国家
第2章 斉明(皇極)天皇―中華帝国へのあこがれ
第3章 持統天皇―国家の構図を描く
第4章 元明・元正天皇―血統と遷都
第5章 光明皇后―国家理念と現実
終章 称徳(孝謙)天皇―「ヤマトの時代」の終焉へ。素描風に
仏教をめぐる抗争、天皇制の強化、外交戦略の危機。古代日本が思い描いた国家戦略とは何か。平城京遷都をもたらし、平城京で幕を閉じる「ヤマトの時代」。女帝・皇后たちを軸として、古代史の壮大なドラマを描く。