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[BOOKデータベースより]
鈴木孝夫と田中克彦。真っ向から対立するかのごとく目されてきた言語学界の二大巨峰。しかし、ともに半世紀以上にわたって、真剣に、文字通り「身体を張って」言語学という学問に挑んできた、という共通項がある。この二人がはじめてがっぷり四つに組んだら何が起こるか?二人の学者の師であった井筒俊彦、亀井孝、さらにともに親しく知っていた服部四郎など大言語学者たちの在りし日の姿、凄さ、変人ぶりがまざまざと眼前によみがえり、歯に衣着せぬチョムスキー批判、日本の学界批判が続く。そしてアメリカの記述言語学、ヨーロッパ意味論の学術的系譜、ソシュール学などに截然たる評価が下され、さらには漢字論や英語教育、エスペラントについても熱論、膝を打つような名言が次々に飛び出す。まさに「言語学が輝いていた」時代だった二〇世紀。そして言語学のみならず、学問そのものの灯が消えぬよう、二人の言語学者の闘いは続く。
第1章 回想の言語学者たち
[日販商品データベースより]第2章 言語と文化
第3章 日本人にとっての日本語と英語
第4章 “エネルゲイア”としての言語
第5章 言語学はどうなるのか
対談を終わって
異なる立場で言語を探究してきた二大巨峰が激突。大言語学者たちの知られざる真実、記述言語学や意味論研究の意義、チョムスキーへの徹底批判などを熱論。言語学の可能性を語り、輝きを失った学界に檄を飛ばす。