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[BOOKデータベースより]
『仮名手本忠臣蔵』『義経千本桜』と同じ作者たちによって書かれた『菅原伝授手習鑑』は、「天神さま」として祀られている菅原道真を主人公とした物語です。学問の神さま、菅原道真が、悪魔のような藤原時平にだまされて、怒った末に雷になって復讐をします。さまざまな人間達が活躍する、とてもおもしろい物語です。どうぞ体験をしてください。
[日販商品データベースより]学問の神さま・菅原道真が、悪魔のような藤原時平に騙されて、怒った末に雷となって復讐する…。様々な人間たちが活躍する面白い物語。歌舞伎の名作を艶やかな絵で楽しめる、歌舞伎絵本シリーズ第3弾。
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“菅原道真”のことも、彼がのちに≪学問の神さま≫になったことも知っていましたが、
歌舞伎にこんな彼の物語があることは知りませんでした。
タイトルは『菅原伝授手習鑑』なので、道真の書道家としての物語なのかと思いきや,むしろこのお話は道真とかかわりの深かった親子の物語であるような気がします。
道真が見つけた三つ子、梅王丸(道真に仕えていた)、松王丸(道真の失脚をたくらむ「時平公」に仕えていた)と、桜王丸(斎世親王に仕えていた)は、それぞれの立場から不幸な兄弟の別れを迎える波乱万丈の物語でした。
ラストのほうは松王丸の本心がわかり、涙なくして読めませんでした。
橋本治さんの物語の描き方がとても素晴らしいので、1つ1つの場面がよく伝わってきて面白かったです。
歌舞伎の中にこんなにドラマが描かれていたとは!
江戸の民衆に愛されていた娯楽だったことを改めて感じさせてもらいました。
岡田嘉夫さんの歌舞伎絵もものすごく素晴らしいです!!
見ごたえたっぷりです。
絵本にしてはやや長いお話なので、読み聞かせに使うのは難しいですが、中学生・高校生くらいのお子さんたちにブックトークですすめてみたいなぁと、思いました。(てんぐざるさん 40代・埼玉県 女の子20歳、女の子16歳)
【情報提供・絵本ナビ】