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- 敗北の二十世紀 増補
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- 価格
- 1,100円(本体1,000円+税)
- 発行年月
- 2007年11月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784480091031
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[BOOKデータベースより]
記憶の想起を困難にし、経験の在りようを根底から変えるほどの破壊。区別という概念を無効にする絶対性の侵蝕。言葉のうちにいやおうなく刻まれた無数の傷痕…。二十世紀が直面した光景とはそのようなものであった。この未曾有の苦難は、アーレント、シュミット、ツェランら、知識人たちの応答にいかなる形姿をもたらしたのであろうか。本書は、“赤裸々なリアリティとの恐るべき衝突”によって作動した彼らの思考経験を跡づけると同時に、われわれに残された可能性を照らし出す、省察の結晶である。文庫化にあたり、新たに三篇を増補。
記憶の縁―序にかえて
1 概念の物語
2 非正規性の空間
3 「残された」言葉
4 敗北の記憶
付論(時代認識に関する一考察―一九二〇年代の「発見」をめぐって;「文献学的な知」に向けて;丸山眞男における「恐怖」;ベケットの小さなポリティクス)