- 友だちになれたら、きっと。
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イスラエルとパレスチナの少女の文通
鈴木出版の海外児童文学 この地球を生きる子どもたち
Si tu veux e^tre mon amie.鈴木出版
ガリト・フィンク メルヴェト・アクラム・シャーバーン リツァ・ブダリカ いぶきけ- 価格
- 1,540円(本体1,400円+税)
- 発行年月
- 2007年06月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784790231967
[BOOKデータベースより]
イスラエルの少女ガトリと、パレスチナの少女メルヴェトが文通を始めたのは、イスラエルとパレスチナの紛争が続く中のことでした。平和を望み、家族を大切に思う子どもたちの記録。
[日販商品データベースより]わたしの名前はガリト。12歳、イスラエル人です。パレスチナの女の子に手紙を書いてるなんて、何だかふしぎな気分…。対立の続く2つの民族の少女たちの間で交わされた手紙を通して、平和とは何かを考える1冊。
この作品は元々少女2人の文通を編集したものなので、だからこそあえて横書きのまま邦訳されているのだと思います。
が、個人的に横書きの本って苦手で、この本は人に薦められたものだったので「よしっ!読むか」と、実は自分にちょっとばかり気合いを入れてから読み始めたんです。
でも、読み始めたら一気に読んでしまいました。
イスラエル人のガリトとパレスチナ人のメルヴェト2人。
文通を始めた当時は12歳。それぞれの言い分、思い、時間の流れとともにお互いの気持ちも少しずつ動いていきます。
そして、ガリトとメルヴェトは文通を始めて4年目でやっと会うことができます。
実はこのふたりの住んでいるところの直線距離はたった15分の場所にすんでいたのですが、
イスラエル人はバリケードや塀をこしらえ、いくつもの検問を設けて、パレスチナ人が自分たちの街(領土内)に入ってこないようにしているため、
2人が会うためにはとても長い距離と時間が必要だったのです。
この本を読み、それぞれに起きた出来事を垣間見ることで、
これが民族紛争というものなんだと、身近なものとしてとらえることができました。
どうぞ、それぞれの民族の気持ちや言い分、社会に対する思いなどをガリトやメルヴェトから聞いてみてください。
イスラエルとパレスチナの紛争はいまだに続いています。
中学生・高校生くらいのお子さんたちにお薦めします。(てんぐざるさん 40代・埼玉県 女の子20歳、女の子15歳)
【情報提供・絵本ナビ】