ドイツ社会主義 新装版

Ｇｅｒｍａｎ　ｓｏｃｉａｌ　ｄｅｍｏｃｒａｃｙ．

みすず書房
バートランド・ラッセル　河合秀和（政治学）　

• 価格: 2,200円（本体2,000円＋税）
• 発行年月: 2007年06月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784622073178

内容情報

[BOOKデータベースより]

１９世紀を一つの歴史的時期として際立たせたものが、社会主義思想の誕生であったとするならば、２０世紀はその死で特徴づけられることになるのであろうか。この問いに答える上で、哲学者ラッセルのまさに社会主義誕生の時に書かれた書が、読者の思索を助けるであろう。１８９５年ドイツを訪れたラッセルは、ベーベルやリープクネヒトの家族はじめ社会民主党の人々と交わった。帰国後、彼はロンドン政治学経済学学校で講義し、この「ドイツ社会主義」論を公にした。彼は『資本論』全巻を読破し、マルクス主義の理論的な誤りを鋭く剔抉した上で、それにもかかわらずなぜドイツ社会民主党があれほどまでの支持を受け、政治的には有効でありうるのかを説く。これは、政治についての議論の仕方の模範であるとともに、正義感と疑問をもって自らの眼で確かめるジャーナリズムの傑作でもあった。

第１講　マルクスと社会民主主義の理論的基礎
第２講　ラッサール
第３講　ラッサールの死から一八七八年例外法可決にいたるドイツ社会党の歴史
第４講　例外法下での社会民主党―一八七八年‐一八九〇年
第５講　社会主義鎮圧法失効以後の社会民主党の組織、煽動、戦術、綱領
第６講　社会民主党の現在の立場

[日販商品データベースより]

社会主義とは何であったのか。世紀末ドイツ社会民主党の理論と実践に寄せる共感と分析と批判の書。政治についての議論のしかたの模範であるとともに、正義感と疑問をもって自らの眼で確かめるジャーナリズムの傑作。