- 20世紀日本と東アジアの形成
-
1867〜2006
Minerva人文・社会科学叢書 120
- 価格
- 6,050円(本体5,500円+税)
- 発行年月
- 2007年05月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784623048427
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[BOOKデータベースより]
なぜ、東アジアにおいては、いつまでも相互不信が渦巻いているのか―。そもそも東アジアには、歴史に深く根ざしたアジア連帯の意識はなかった。19世紀後半に列強が本格的に進出してきた中で、日・中・韓の人々は、東アジアという認識を外から与えられ、また列強の価値観を意識することにより、東アジアを自覚するようになった。20世紀前半の日本は、観念的なアジア連帯論と普遍主義の間で揺れ動き、隣国から疑惑の目で見られ、普遍主義を掲げる列強の警戒感を呼び起こした。21世紀の国際社会の中で、はたして日本と東アジアは安定した未来を築くことができるか。
第1部 明治国家の形成と東アジア秩序の模索(東アジアの形成と明治天皇―国際秩序の安定化;明治後期の国制改革―明治四〇年体制と有賀長雄)
第2部 第一次世界大戦後の東アジア秩序の模索(ワシントン体制と国際連盟・集団安全保障―日・米・英の政策展開を中心として;米国と東アジア―一九二〇年代の国際秩序の模索;英国と東アジア―一九二〇年代の東アジア政策の展開を中心に;政党政治と満州事変―ワシントン体制の挫折)
第3部 第一次世界大戦後の東アジア秩序の構想(第一次世界大戦後の日本の構想―日本におけるウィルソン主義の受容;戦間期陸軍の構想―永田鉄山を中心に;日本の汎アジア主義に対する米英の反応―一九〇四〜一九三七年)
第4部 第二次世界大戦後の東アジア秩序の模索と日本(日本の防衛政策と日米安保体制の歴史的展開―深化する同盟と日本防衛政策の諸課題;韓国におけるイデオロギーと日韓関係―韓国における「民主化」の意味をめぐる葛藤;アジア主義の呪縛?―二〇世紀日本外交におけるアメリカとアジア)