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[BOOKデータベースより]
『舞姫』―若きエリート太田豊太郎はベルリンへ留学するが、同輩の讒訴によって地位を失う。異国で一人きりになった彼に救いの手を差し伸べたのは、雪の日に助けた舞姫エリスだった。『うたかたの記』―画学生巨瀬は、かつて助けた可憐なすみれ売りの少女を忘れられずにいた。ミュンヘンで出会ったモデルの美少女マリイは、自分がそのすみれ売りだと言う。マリイには狂気の国王との暗い因縁があった。『文づかい』―少年士官小林は、ムルデ河畔の城で美しいイイダ姫を知る。姫に淡い想いを抱く小林だが、小林の友人メエルハイムもまた、姫に求婚していた。