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ユーザーレビュー （1件、平均スコア：4）
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beapea
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芸術作品の批評家を志す入門者に向けて、「プロ」の執筆家になるための心構えを説いた指南書
自分の文章が芸術家の芸術家生命をも左右し得る批評家という仕事について、「美術」「音楽」「映画」の各ジャンルを代表する批評家が論じています。
美術批評家の暮沢剛巳氏、音楽批評家の前島秀国氏、映画評論家の杉原賢彦氏がそれぞれ１章ずつを受け持ち、それぞれの末尾に添削例が2例ずつ掲載されています。その「添削例」を見ると、どのジャンルであれ基本は同じだということがわかります。
たとえば、6つの添削例から共通して浮かび上がってくるテーマに、「根拠をしっかり説明する」というものがあります。
添削例には、「実例を挙げてほしい」「それは具体的にはなんなのか」といった指摘が並びます。つまり、作品の「何が」そのような感情を呼び起こすのか、その部分が「どのように」よかったのか、を解き明かすことこそが批評家の仕事だ、というわけです。
あとは、安易な言葉に頼らないこと。定義が定まっていない言葉や不正確な用語を避けることも、どのジャンルにも共通するポイントです。添削例を読むと、ちょっとした単語の使い方に、プロの批評家が驚くほど敏感であることがわかります。
私が個人的に一番ためになったのは、「代表的批評家」16人を紹介する最終章。
この章を読むと、一口に批評家といっても色んなスタイルがあるということがわかります。美術作品を「描く」側でなく「鑑賞する」側に焦点をあてた批評や、専門用語を一切使わず、身近な出来事から話を始める批評など、難解な文章に慣れていない人でもとっつきやすいものがいろいろ出ているようです。
またこの章は、プロの批評家が、各批評家について評論しているわけで、言ってみれば人物批評のお手本のようなもの。「なるほど、具体的に説明するとはこういうことか」など、「添削例」の指摘が腑に落ちます。
のマークが目印です。
[BOOKデータベースより]
Ｐｒｅｆａｃｅ 書くことは発見である！
[日販商品データベースより]Ｗｒｉｔｉｎｇ １ 美術を書く
Ｗｒｉｔｉｎｇ ２ 音楽を書く
Ｗｒｉｔｉｎｇ ３ 映画を書く
Ｓｔｙｌｅ 代表的批評家のスタイル１６
Ｈｉｓｔｏｒｙ クリティックの歴史講座
Ｑ＆Ａ クリティカルに書くための１６の質問
美術、音楽、映画…。言葉にできない感動をどう言葉にするか。マニュアルには載っていない、プロの文章を目指す書き方講座。ダ・ヴィンチからヒッチコックまで、書き方の核心に大胆に迫る。添削文付き。