- 神は沈黙せず 上
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- 価格
- 836円(本体760円+税)
- 発行年月
- 2006年11月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784044601133
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ユーザーレビュー (2件、平均スコア:5)
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ぽんちゃん
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初めてのSF
普段SFは読まないSF初心者ですが、超常現象や科学理論が分かり易く書かれており最後まで一気読みしました。
人はなぜ神を信仰するのか?神は存在するのか?神の正体は?
この小説のテーマであり、古今東西、多くの人が頭を悩ませてきた問いです。主人公のフリーライター優歌は新興宗教やオカルトを取材し、それらの思想を否定しつつ神の真実を解き明かそうとします。
物語のラストで、この作品世界での「神」である存在について言及されているものの、すっきりした結末に思えずもやもやしました。優歌の考え方や宗教、疑似科学へのスタンスが自分にかなり近いこともあり、物語世界にのめりこんでいただけに終わり方に物足りなさを感じてしまいましたが、明快な回答を示されるよりも読者が考える余地が残る結末なのかなと思います。
サイエンスネタが好きな人や、主人公とその周辺が皆理屈っぽい、という状況が苦にならない人にはお勧めです。
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HonyaClub.comアンケート
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「無人島に持っていくならこの一冊」レビューコメント
自己の存在を見つめることになるだろう内容は、自分以外に誰もいない無人島という舞台では身に染みることだろう。
冒頭から、山本弘自身の思想が物語の本筋とほとんど関係なく垂れ流されるのが珠に瑕だが(南京大虐殺に関しての文言とか)、それも本作に限ったことではないので目を瞑って先に進んだ方が賢明である。
小説であるのだから当然フィクションなのだが、その下敷きにしている筑波大学の八目車輪の実験などはそのものだけでも興味深いのだが、それの料理の仕方が実に巧い。
要するに、話の根幹は人工知能と遺伝的アルゴリズムに関するものになるわけだが、
人工物がランダムめいた進化をしてゆく様子や、そこに関連してくる「神」の存在、
ファフロツキーズ(空から降る説明のつかないもの)などの点が上巻でばら撒かれ、
下巻で壮大な線の収束をしてゆく流れは、それなりの厚さでしかも上下巻分冊というハンデをものともしない面白さである。
「神」の正体については納得がいかない点も多々あるのだが、その欠点を補って余りあるほどの内容は時間的にも金銭的にも損をさせない。
ただ、結末に納得がいかないことを許せない性質の人は読まない方が良いかも知れない。
私もその傾向があるが、それでも面白いと思ってしまったのだから白旗を上げる以外にはない。
テーマの大上段さには面食らうかも知れないが、SFにはわりと頻出する類のものなのでSF好きならば問題はあるまい。SFを読みつけない人でも、ガチガチのハードSFではないのだから読めないことはないと思う。
[BOOKデータベースより]
幼い頃に理不尽な災害で両親を失って以来、家族で信仰していた神に不信感を抱くようになった和久優歌。やがてフリーライターとして活動を始めた彼女はUFOカルトへ潜入取材中、空からボルトの雨が降るという超常現象に遭遇する。しかしこれは、「神」の意図をめぐる世界的混乱の序章に過ぎなかった―。UFO、ボルターガイスト、超能力など超常現象の持つ意味を大胆に検証、圧倒的情報量を誇る一大エンタテインメント。
[日販商品データベースより]幼い頃に災害で両親を失い、神に不信感を抱くようになった和久優歌。フリーライターとなった彼女はUFOカルトを取材中、ボルトの雨が降るという超常現象に遭遇。それをきっかけにオカルトの取材を始めたが。