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[BOOKデータベースより]
学力の二極化が進んでいる。私立中学や中高一貫校に進む少数のできる子。塾や家庭教師を頼める富裕層の子弟で、詰め込み教育復活の結果、早いうちからストレスをためこみ、家庭内暴力も少なくない。一方、その他大勢の、できる子以外は習熟度別授業で別コースに固定され、学習意欲も低く、将来の下流社会人候補だ。経済界の要請を受けた国のエリート教育政策への転換が今日、学校現場を荒廃させている。子どもの立場にたつ教育論の第一人者が、その深刻な現状と再生を考える。
1 広がる格差―階層社会化する日本
[日販商品データベースより]2 教育格差と学校の多様化・複線化―競争原理と選択の自由の真相
3 学力格差を拡大化させた学力低下論争―その経緯と真相と結末
4 働き方・生き方の格差―ニート問題から見えるもの
5 「勝ち組」の未来はバラ色か―バーチャルな金融教育の落とし穴
6 親の要求は「学力」よりも「心」―隠れる本音
7 機会平等、教育に希望を―ライフラインとしての教育保障
教育システムの経済原理主義に基づく「改革」による「新しい学歴社会」の始まり。その中で、ストレスによって発達障害に晒されている子どもたち。子どもの立場にたつ教育論の第一人者が、深刻な現状と再生を考える。