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[BOOKデータベースより]
本書は、現代ドイツにおける「リスク・マネジメント会計制度」の在り方とその意味につき、解明することを試みるものである。
第1部 問題提起と研究視角(問題提起と研究視角―リスク・マネジメント会計制度の研究)
[日販商品データベースより]第2部 リスク・マネジメント会計制度の基盤(リスク・マネジメントをめぐる法律規定―状況報告書に関する規定の変遷を軸として;リスク・マネジメントに関する会計基準の変遷―「ドイツ会計基準第5号リスク報告」について)
第3部 リスク・マネジメント会計制度の諸相(企業内部におけるリスク・マネジメント・システム;リスク・マネジメントと状況報告書―ドイツ会計制度におけるリスク報告の意味;リスク・マネジメントと引当金―会計制度としてのリスク・マネジメントの一側面 ほか)
第4部 現代ドイツ「リスク・マネジメント会計制度」の意味(リスク・マネジメント会計制度の様相)
本書は、現代ドイツにおける「リスク・マネジメント会計制度」の在り方とその意味につき、解明することを試みるものである。ここにおいて問題とされるのは、企業内部の管理の仕組みたるリスク・マネジメント・システムにおける、会計情報の利用の場面ではない。むしろ、企業内部の管理たるリスク・マネジメントに関わる情報が、会計制度の枠内に立ち現れる場面が問題とされるのである。
このような観点は、ドイツにおいて、リスク・マネジメントに関わる情報が、企業の会計報告の一環として制度的に公表されているという事実に基づき、獲得されたものである。このようなリスク・マネジメントに関わる情報の制度的公表が行われるのは、それによって、一定の社会的機能が発揮されるためであると考えられる。こうした思考から、リスク・マネジメントに関わる情報が社会的に公表されることの意味が問題となる。すなわち、ドイツという一国の社会制度の枠内にリスク・マネジメントを位置づけ、その制度がどのような構造を有し、それによってどのような機能を発揮することが意図されているのか、ということが問題となるのである。
また、本書における上記の問題は、たしかにリスク・マネジメントという具体的な一つの対象に関わるものではある。しかし同時に、この問題に取り組むことを契機として、リスク・マネジメントのような企業内部の経営管理に関わる事象と会計との関係性をとらえるに当たり、一つの新たな方向性を有する視点が獲得できるものと考えている。
そのような問題に取り組むために、本書は四つの部から構成されている。まず第T部では、上記のような問題提起について、より詳しく説明している。つぎに、第U部では、リスク・マネジメント会計制度の基盤を形成する部分について検討を加える。そして、第V部では、第U部において明らかにした注意点・注目点に関わって、リスク・マネジメント会計制度の諸相に関する考察を行う。最後に、第W部では、主に第U部および第V部において明らかにした制度基盤、および制度の諸相がどのように関連しているのかを明確化する。