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[BOOKデータベースより]
技術は身体から生まれ、身体をつくりかえる。身体は新たな技術に抵抗しつつ、やがてはそれを受け入れる。日本の「近代化」は、まさしく外来的技術と内在的身体のせめぎ合いの中で進行したドラマである。幕末開国から敗戦にいたる100年間の技術は、日本社会をどう変えたのか。“啓蒙”や“反近代”の思想は、日本の「近代化」といかに向き合い、いかなる役割を演じたのか。これらの問いに、“「近代化」の百年”、“デザインされる空間”、“変容する身体”、“道具への視線―民芸運動”の全4部22章で答える。
可能性としての近代―“住まい”の問題に即して
第1部 「近代化」の百年(近代的空間再編と身体の意味―風景からの考察;二つの物理学―朱子の物理と和辻の倫理 ほか)
第2部 デザインされる空間(空間の聖性と近代化―「鎮守の森」滅失の論理;地域社会と入会林野の近代化―入会林野整備事業と地域社会の法的認可をめぐる一考察 ほか)
第3部 変容する身体(科学技術の与えた衝撃―佐久間象山の技術思想;あたらしい「理」理解の登場とその背景―西周における啓蒙の意義 ほか)
第4部 道具への視線―民芸運動(用のなかの美―道具への視線とその歴史的布置;非個性の美―「仏教美学」の問題と可能性 ほか)
特別寄稿 サイボーグの住まいの機械学