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[BOOKデータベースより]
明治維新期に誕生した新聞、雑誌、出版は、時の権力を批判したり、擁護したり、あるいは「不偏不党」の立場を取りつつ、対外的な「帝国」戦争に参加するにしたがって読者を増やした。後発の映画、放送もメディアの普及力を高めた。権力側はメディアの世論操作機能に着目し、国民を誘導してきた。メディアは教育を補完する機能を果たしたが、いつも「帝国」べったりであったわけではなく、その在野性、日常性、時事性、実践性の中に、「帝国」に傾斜しがちなアカデミズムにはない「学知」が潜んでいる。権力との関係のなかでのメディアの足跡を検証する。
序章 「帝国」を担いだメディア
[日販商品データベースより]第1章 「帝国」日本の新聞学
第2章 徳富蘇峰と権力政治家―帝国日本興隆へのアプローチ
第3章 体制変革と情報戦―社会民主党宣言から象徴天皇制まで
第4章 総合雑誌の盛衰と編集者の活動
第5章 同盟通信社の「戦時報道体制」―戦時期における通信系メディアと国家
第6章 「帝国」とラジオ―満洲国において「政治を生活すること」
第7章 「外地」の映画ネットワーク―一九三〇‐四〇年代における朝鮮・満洲国・中国占領地域を中心に
第8章 日本軍のメディア戦術・戦略―中国戦線を中心に
付録 メディア関係年表・文献解題
新聞・雑誌・出版・映画・放送など各種メディアは、国民教育を補完し、「帝国」のイデオロギーを浸透させるとともに、体制を批判する機能を果たしてきた。そこに潜む、アカデミズムにはない学知の水脈を探る。