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[BOOKデータベースより]
自閉症のおともだちの文化を理解し、助け合い、協力する気持ちを育てます。
第1章 どうしよう!?こんなとき(ますみくんの場合―予定が変わると不安になっちゃう;なおやくんの場合―みんなのゼリー食べちゃった;のぞみさんの場合―リコーダーの音ががまんできない;あかねさんの場合―楽しくても手をかんじゃう! ほか)
第2章 自閉症って何?(自閉症は生まれつきの障害;自閉症の特徴は3歳くらいまでにあらわれる;知的なおくれのある自閉症;手助けのポイント ほか)
目に見えにくい障害を理解するための最初の一歩。学校や家庭でよく見られるケースを本人の視点に立って解説した、子どもも大人も一緒に考え学ぶ本。本巻では、自閉症を取り上げる。〈受賞情報〉学校図書館出版賞大賞(第10回)
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仕事で発達障がいのお子さんと関わることがあるので、少しでも知りたいと考え、色々な本を読むように心がけています。
頭ではわかっているのですが、やはり一言で発達障がいとは言っても、皆に当てはまることではなく、自閉症と診断されたお子さんだからと言って、同じ方法でパニックが回避されるといったわけではありません。
そんな疑問や自分の知識不足にぴったりなのがこのシリーズです。
他のシリーズと合わせて読みましたが、もともとは子ども向けにわかりやすく書かれたもので、オールカラーでとても見やすいです。そして5人の小学生のお友達の例に沿って自閉症児の気持ち、通常学級の子どもの気持ち、そして一番知りたかったどうすれば良いかという対策が参考になります。
かけっこが好きだけど、他の運動は好きではない子に対して、かけっこが終われば通常の部屋に戻っても良いというルールや、友達のゼリーまで食べてしまうという行動を起こしてしまう子に対しては、お盆やランチョンマットで自分のものと分かるように明確にしてあげるなど・・
当たり前にわかると信じているマナーなどのような曖昧なこともわかりにくいから、好きだから食べた!となってしまうのですね。
興奮すると自分の腕をかんでしまう子に、噛んでは駄目だと伝えても興奮を抑えることは難しいです。噛んで良いものを渡す、リラックスの方法を伝えるなど・・
最近では診断されていなくても、なんとなくグレーゾーンと言われるお子さんも多いです。
このシリーズの本は、本当に勉強になります。
自分が、まだまだ自閉症の子どもの気持ちに寄り添えていないことに気付ける一冊です。
自分目線ではなく自閉症のお友達の気持ちになって、ものの見方を変えてみようと思える一冊です。(Pocketさん 40代・大阪府 女の子14歳、男の子10歳)
【情報提供・絵本ナビ】