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[BOOKデータベースより]
後期フッサール哲学の主要テーマである発生的現象学の全容を初めて解明し、主観と客観、本質と事実、形式と内容など近代哲学の二元主義を克服する道を示した画期的業績である。意識作用としての能動的志向性による対象化のために他者の不在をもたらした志向性の理解について、無意識の場で作動する受動的志向性による受動的綜合の視点から志向性概念の射程を明らかにし、今日の哲学的課題で倫理の基礎ともなる他者存在、他者の他者性について新たな理解を提示する。従来、フッサールからハイデガー、さらにメルロ=ポンティへと展開する一般的な現象学理解のなかで、後期のフッサールによる思想的営為は軽視されがちであった。本書は晩年に至るまで衰えることなく深化していった彼の思想の全貌に迫り、個別科学の成果を積極的に取り入れて展開する現象学研究の方向性を明らかにする。哲学研究のみならず精神病理学や科学研究など、現代思想の先端に触れようとする読者に強い知的刺激を与えよう。
第1部 時間と感覚(感覚からの時間への接近―カントとフッサールの時間論の方向性;改めて時間の逆説を問う ほか)
第2部 受動的発生(発生的現象学からみた構成の問題;受動的発生からの再出発 ほか)
第3部 触発と衝動(原触発という受動的綜合としての衝動志向性;触発の過剰としての暴力 ほか)
第4部 相互主観性論と間文化哲学(汝の現象学にむけて;文化差の生成学にむけて ほか)