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[BOOKデータベースより]
時にむせるような芳香に包まれ、時に豊穣な海の幸に官能を刺激され、また時に失われたピアノの音に心奪われる。エロスの波に溺れるかと思えば、死の冷たさにおののく…。フランス文学で味わう人生のすべて。
1 本の匂い、本の味わい(薔薇色の部屋―コレット『シェリ』;いい匂いのする小説―ランブール『ヴァニラの木』 ほか)
[日販商品データベースより]2 小説の音楽(古い土地の唄―ネルヴァル『シルヴィ』;失われた音楽―アラン=フルニエ『グラン・モーヌ』 ほか)
3 愛とエロスの読書(翻訳の快楽―掘口大学訳『グールモン詩集』;フランス文学を糾弾する―クンデラ『生は彼方に』に ほか)
4 暴力と死の書物(その男、凶暴につき―ロートレアモン伯爵『マルドロールの歌』;有毒な物語―ギベール『楽園』 ほか)
5 究極の一冊(嵐の中で―ネミロフスキー『フランス組曲』)
フランス文学は感覚の悦びに支えられた小説や詩の宝庫。フランス近現代の作品を舌や耳、さらにはエロスや死の感覚で味読する卓抜な読書案内。「ある夜、クラブで」「おわりの雪」など多くの傑作を紹介。