万年東一 下

角川書店 ＫＡＤＯＫＡＷＡ
宮崎学（評論家）　

• 価格: 1,980円（本体1,800円＋税）
• 発行年月: 2005年06月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784048735889

内容情報

[BOOKデータベースより]

上海から帰国したのも束の間、万年は赤紙を受け取った。三十歳過ぎての召集令状。上海時代に衝突した武器商人、児島の差し金に違いなかった。五年間、兵隊として中国大陸を彷徨し復員。東京は焼け野原と化し、万年の古巣・新宿では、闇市の権益を巡って組同士が対立、さらにアジア系外国人グループが跳染跋扈していた。闇市の用心棒としてヤクザの仲裁役を請け負う万年の許には、一筋縄ではいかない相談事が次々に舞い込む。渋谷、新宿の抗争事件、拝謁拒否事件、東宝争議、共産党員監禁事件。さらに宿敵・児島が執拗に万年の命を狙っていた。血沸き肉躍る、アウトロー・ロマンの傑作。

[日販商品データベースより]

ヤクザ、不良外国人がシノギを削る闇市は完全に無法地帯。闇市の用心棒・万年のもとには、相談事が引きも切らない。“愚連隊の神様”と呼ばれた、破天荒で痛快な半生。男が男であるための哲学とは。