- 空港にて
-
- 価格
- 715円(本体650円+税)
- 発行年月
- 2005年05月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784167190064
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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HonyaClub.comアンケート
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「オススメの夏の文庫100冊」レビューコメント
自分自身が引かれて思わず手に取った文庫本であるというのと、村上龍自身が最高の短編を書いたと言う短編集であることが、この本を選んだ決め手だ。空港にてに収録されている短編それぞれから村上龍らしい表現と僕が共感した文章を抜粋してみた。クリスマスおれたちはおいしいものを食べるために生きているわけじゃないし、おしいものを食べたからといって人生が容易になるわけでもない。重要なのは何を食べるかじゃなくて、誰と食べるかだ。おいしいものを食べるよりも、誰と知り合うかというほうが重要なんだ。〜大抵映画のなかで悪い奴は美味しいものを食べている。美味しいものは悪い奴じゃないと食べられないわけじゃないし美味しいものを食べることは大切なことで毎日の喜びのひとつで楽しみのひとつだが、それだけを目的にしてはいけない。自分の考え、意見、意思を持ちながら人のためになることをすることの方が大切だ。誰と知り合うかということは、同じ時間を誰と共有するか。音楽、絵画、映画、メディアなどを誰と共感するか。道で誰とすれ違うか、誰を見かけるか、誰と言葉を交わすか、ということも当てはまるのではないだろうか。人生は広義で「誰と知り合うか」だろう。「港」という言葉には、物事が行き着いてとどまる場所、避難所、休息所などという意味がある。希望を見出すということは、一時の安心と休息、一旦片付くという心境と感覚が似ていると思う。
[BOOKデータベースより]
コンビニ、居酒屋、公園、カラオケルーム、披露宴会場、クリスマス、駅前、空港―。日本のどこにでもある場所を舞台に、時間を凝縮させた手法を使って、他人と共有できない個別の希望を描いた短編小説集。村上龍が三十年に及ぶ作家生活で「最高の短編を書いた」という「空港にて」の他、日本文学史に刻まれるべき全八編。