- 海底の魔術師
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- 価格
- 660円(本体600円+税)
- 発行年月
- 2005年02月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784591084236
内容情報
[BOOKデータベースより]
[BOOKデータベースより]
そのからだはがんじょうな鉄のうろこにおおわれ、ワニのようなかたいしっぽを持っていた…海底の暗闇に、二つの青い目をひからせる魔物は、まるで黒い人魚のような姿。地上にはいだした怪物は、鉄の小箱をつけねらう。明智探偵の手にわたった鉄の小箱には、金塊をつんだ沈没船の秘密がかくされていた。
[日販商品データベースより]その体は頑丈な鉄の鱗に覆われ、ワニのような硬いしっぽを持っていた。海底の暗闇に、ふたつの青い目を光らせる魔物は、まるで黒い人魚のような姿。地上に這いだした怪物は、鉄の小箱をつけ狙い…。
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【内容】
何年も前に沈んだ船から金塊を引き上げようとするおじさんと、横取りしようとする悪者一味の戦いの話。恐ろしい怪物まで現れ、現場は混乱し、少年探偵団と明智探偵の出動となる。金塊の所有者となる人の息子が誘拐され、悪者との知恵比べはいよいよ寂しい漁村に移るが…
月刊「少年」に昭和30年ごろ、1年間連載された作品。
※ハードカバー版は1998年12月にポプラ社から出版される。
(挿絵:佐藤道明 解説:山前譲)
【感想】
※私が読んだのはハードカバー版。
海底を冒険する昭和の漫画に、よくありそうな設定が全部出てくるような印象。当時の少年たちが心を躍らせるものを、乱歩先生はよくご存じだったのだろう。
2018年に初めて読んだが、多少、設定(海底探索の仕方など)に時代を感じるものの、大変面白く読み切れた。読みやすい工夫がなされていて、ミステリーや謎解きだと意識せずに(頭を使わずに)楽しむ事が出来た。
ダイビングなどをしたことがないが、挿絵を見ながら雰囲気を想像することができた。リアルだが、リアルすぎない絶妙な挿絵。途中に適宜、絵が入ることで、イメージがより鮮明になる。海底の怪物のイメージは人によっていろいろあると思うが、昔の特撮映画のような雰囲気の怪物で、なんだか愉快な感じもした。海底探索の場面は、逃げ場のない小さな探索船に乗って敵の襲来を受けるなど、スリル満点。
子ども向けの作品であるけど、大人も十分に楽しめる。(渡”邉恵’里’さん 30代・東京都 )
【情報提供・絵本ナビ】