クラシックモダン

１９３０年代日本の芸術

せりか書房
五十殿利治　河田明久　

• 価格: 2,640円（本体2,400円＋税）
• 発行年月: 2004年12月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784796702607

内容情報

[BOOKデータベースより]

序文　夢から覚める夢
１　批評と時代（「青年美術家」と憧れの「古代」―太宰治『人間失格』にみる；滝口修造―シュルレアリストの時代認識と「伝統」　ほか）
２　画家たちのテーマ（誰が梅原・安井を「古典」にしたか―大正教養派と「古典」の創出；「日本壁画」の古典化をめぐって―法隆寺金堂壁画と近代日本画　ほか）
３　版画・デザイン（１９３０年代創作版画の危機―伝統版画との対立のなかで；伝統と現代へのまなざし―奥山儀八郎の複眼モダニズム　ほか）
４　美術と伝統（茶道全集と利休・芸術・生活；逸脱と回帰の弁証法―中村不折を通して見た一九三〇年代の書壇　ほか）

[日販商品データベースより]

戦前期の輝かしいモダン・アートの最終地点を、美術批評・絵画・デザインなど様々なジャンルで検証する。「戦後からの出発」という美術史の幻想は吹き払われ、古典は改めて現代芸術の最重要課題として浮上する。