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- 陋巷に在り 13(魯の巻)
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- 価格
- 901円(本体819円+税)
- 発行年月
- 2004年12月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784101281254
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- 瑞
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最終巻
孔子が学問を離れ政治の方に傾いていく一方で、それを陥れようとする力が働いたり、途中で媚という妖艶な力を持つ人物が出てきて弟子たちが翻弄されたり、顔氏というシャーマン集団の活躍があったり滅亡が描かれていたりとそれはそれは色々な事件が起こりました。そして最終巻にあたるこの巻ではそれら全てが収束していくという大変な展開になっています。孔子が政治という波に呑まれて疲弊していく中で、終幕に来てますます活躍が光るのが顔回の存在。顔回という人物が「陋巷にあった」という事がどういう事だったかの答えがくっきりと浮かび上がってきました。今の日本社会と照らし合わせてみても非常に感慨深い部分です。なぜかやたらと胸に響いてしまって何度もじーんとさせられてしまいました。
[BOOKデータベースより]
宿敵・少正卯の誅殺に成功した孔子だったが、三桓家の策謀により、実権を持たない大司寇の位に祭り上げられ、魯の政権の中枢から遠ざけられてしまう。魯の改革に失敗した孔子は、己の無力さに失望し、「天命の求めるところ」を探すため、最愛の弟子・顔回らとともに魯の地を出て、放浪の旅に出ることを決意する。十年の歳月をかけて描き出した渾身の孔子伝、堂々完結の第十三巻。